幸せな歌

たろちゃんや千草さんのお陰で楽しかった

短大時代

あっという間に卒業の時は来て、美大だから卒業制作を書くのよね


大体百号位の大作を


学校と家と作品を持ち歩けないので私は納屋で描いたわ

行ったことはないが、インドの廃墟に立ってる巡礼の絵

まるっきり想像で描いたわ、リアリティーがゼロ


卒制展の会場は横浜の県民ホールよ

一流所で一週間


さあ、卒製展で仰天する事件が起きる


ミナミちゃんと言うちょっとネジのイカれたクラスメート

がいたが、しょっちゅう彼の子を妊娠したり、男関係がだらしなく、

距離を置いた友だちがいました

令嬢ばかりの学校で異色のひと

彼女の作品が

なんと金賞をとるのよ

卒業間近で作品が飛躍的に上手くなったのね

ブルーに沈む黄昏の商店街

そりゃ、綺麗


みんなからは、低く見られていたから仰天よ


同時にこの作品は女流美術家協会展の新人賞に輝く


一人の画家の誕生でした