男の鎧

Bさんとは会うたび、一言みこと話ししました

ある日、私は課長に呼びだされ、仰天する

Bとは口を聞くなと


当時、この自動車メーカーは組合が二つにも三つにも分裂してた


Bさんは否主流の組合員だったの


そんな事でと思った


Bさんが受けていた苛め人権侵害は、常軌をいっしていたわ


仕事を取り上げる


集団によるむし

今ならパワハラ集団訴訟だわ

Bさんはニコニコとよく耐えていたと思うよ


自動車メーカーの組合活動にどんな歴史があったか知らない


こんな苛め、大の大人がやることじゃない


でも課長の命令は絶体だもの、二十歳の小娘に反論できず


それから、私はまだ若いうちに次の仕事探そうと思った

辞めた理由はもうひとつ、私は一回りも年の離れたひとと付き合っていたんだ

既婚者、会社から期待されてるエンジニアで、大人に見えたのよ


ばかでした、